FAQ
インストールなどについて
Q. Excel 2010 64bit 版で動きますか?
A. いまのところ対応できていません.VBA のコードは改変して良いので VBA に詳しい方であれば書き換えて対応してみてください.
Q. Excel起動時に「無効な…」や「オートメション…」のエラーがでます
A. 「インストール」ページに記載している regsvr32 MSCOMCTL.OCX を実行する方法を試してください.
Q. SRATS にあった Current はなくなったのですか?
A. SRATS のデータ部分にあった Current とは時間データにおいて,最後の障害が発見されてから障害が発見されなかった時間を(統計情報として)考慮するために設けていました.SRATS2010 では時間データと個数データを複合した一般形を新たにデータ形式として採用しています.これを使うと,時間データに対して最後の障害が発見されてから障害が発見されなかった時間を表現することができます.
Q. 時間間隔がデフォルトが使いにくい
A. VBA 部分を改変しても良いので,デフォルトを Cumulative Time にすることも可能です.
Q. コードを改変しても良いのでしょうか?
A. VBA 部分に関しては完全にフリーです.SRATS では DLL 部分で多くのことを行っていたのですが,SRATS2010 では VBA に処理のかなりの部分を移行しました.これはユーザがご自分の環境に併せて改変できるようにとの配慮したためです.
Q. DLL を他のプログラムから Call するようにしても良いでしょうか?
A. DLL の使用に関しても自由に行ってもらってかまいません.ただし,予期せぬ動きがあるかもしれないので,そのような場合は作成者までご一報いただけると助かります.
評価について
Q. モデルの詳細はありませんか?
A. SRATS2010 で扱うモデルの詳細を作成しました.また,Excel のユーザ定義関数で平均値関するを出力する関数を作成しました.
Q. aic, bic の意味がわからないのですが
A. AIC, BIC はモデルのデータへの適合性を表す指標で小さい値を取るものほど,データをうまく表現できるモデル(データに適合している)となります.AIC, BIC は異なる観点からモデルの適合性を計算するもので,どちらの指標を使ってモデルを選んでも良いと思います.
Q. グラフを使っていくつかのモデルを比較したいのですが
A. SRATS では登録したモデルすべてのグラフを書くようしていましたが,SRATS2010 では選択したモデルのみのグラフを出力するようにしました.出力はグラフシートとパラメータシートの二つで,グラフシートにはグラフを書くためのデータも出力されています.複数のモデルを比較したい場合は,予め比較するモデルすべての出力をしておき,SRATS2010 終了後にそれぞれのモデルのグラフシートのデータを元にして,手作業で改めて複数モデルを含んだグラフの作成を行ってください.
Q. Conditional MTTF と Cumulative MTTF の違いはなんですか?
A. ソフトウェア信頼性評価の場合,故障が起きない確率が存在するので通常の意味での MTTF が算出できません.その代わりになる尺度として,MTTF が幾つか定義されています. Conditional MTTF の定義は「仮に一つ以上のフォールトが残っているとした場合の次に障害までの平均時間」,Cumulative MTTF は「これまでの(過去の)障害検出間隔の算術平均」でそれぞれ MTTF を代用しています.SRATS2010 の 20100531 バージョン以前は Conditional MTTF の計算で止まるケースがあったのですが,アルゴリズムを変えたバージョンを 2012/8/31 よりリリースしてます.
Q. AICとBIC,どちらを選んでもよいとのことですが,どちらのほうがいいという,優劣や傾向のようなものはありますか?
A. AIC, BIC も同じような尺度で基礎となる考え方が違うのでどちらが良いと言う優劣をつけるのは難しいです. BIC はフォールト検出が十分に収束してないとき理論的に少し厳しめになるので,開発者の個人的な感覚では AIC で選ぶのが良いかと思います. ただし,実務からの経験で BIC で選んだ方が評価がうまくいっている場合は BIC を使っても問題はありません.
Q. Total(のバグ数)が少ないと,エラーが起きたり,うまく信頼性が評価できないようです.何件くらい最低データは欲しいなどの指標はありますでしょうか?
A. Total が少ない場合でも,11個のモデルのすべてでエラーが出てるわけではなかったのですが,20100531以前のバージョンでは VBA のエラー処理で推定全体が止まってしまっていました. 2012/8/31 から VBA を少し見直した改訂版をリリースしてますので,そちらをお試しください.
ただし,Totalが少ない場合は得られる評価の信用度が悪いのは確かです. 理論的に何件くらいという目安はないので,経験的に使っていくなかで何件程度であれば評価が信用できると言う目安を探っていくのが良いかと思います.
Last Updated (Friday, 07 September 2012 18:25)