使用例
フォールトデータ
使用例では(株)構造計画研究所が作成している「信頼度成長曲線作成ツール」で配布されいるサンプルデータを使用します.フォールトデータは Excel 上で図1のようにまとめられているものとします(フォールトデータサンプルのダウンロード). ここの例では,フォールトデータは日単位の集計であり,それぞれ次の項目からなっています.- テスト日付
- テスト工数
- 発見障害数
- 修正障害数
- 消化したテスト項目数
図1:障害データ
データの選択
SRATS2010 では時間間隔,累積時間のいずれも利用できるので,ここではテスト工数を時間軸として評価を行います.日単位のテスト工数と発見障害数の2列を選択し,SRATS を起動します.このとき,メインフォーム上では Time Interval を指定します.また,日単位の消化テスト項目数を利用することも可能ですが,この場合は障害発見数の左に列がくるように移動させてください.推定・モデル選択
選択したデータに対してすべてのモデルのパラメータ推定を行います.メインフォームの「Estimate All」で推定を行います.推定結果のサマリーから「Log Extreme-Value Min (Weibull) モデル」が AIC, BIC どちらの基準でも最良になることがわかります(図3).図2:推定結果
評価と管理
「Log Extreme-Value Min (Weibull) モデル」による評価結果を Excel シートへ出力します(図4).ここでの評価は- 現時点で残っているフォールトが 0.35 個
- 現時点でフォールトがすべて除去されている確率が 0.70
- 次のフォールトが発見されるならば 50.4 人時(テスト工数)後
- 該当ソフトウェアは十分な信頼度を達成しているので,追加のテストは必要としない
- 50.4 人時の追加テストを行う
図3:評価結果
Last Updated (Monday, 17 May 2010 20:10)